2010年12月17日
新ゾンビ対策

悪質な不正行為であったり、うっかり気付かなかったり、全くの勘違いであったり、様々ありますが、勘違いを除けばやはり是正されるべき事です。
しかしサバイバルゲームと言う遊びが現状の参加者一人一人のモラルに任せる、と言う形態である限りは容易ではありません。
着弾感知システムの導入や多数のジャッジ(審判員)を置くなどが出来ればより公正なゲームを行えるでしょうが、それはコストの面を中心に実現できるのは限られた人・場所のみでしょう。
そこで今回はこの難しい問題に対し、ちょっと考え方を変えて取り組んでみることを提案してみたいと思います。
内容的に少々、深夜向けかな、と言う部分もありますが、一応、朝の方で取り扱ってみます。
メンバー間補助ジャッジメントシステム

サバイバルゲーム、ゾンビ問題が難しくなる理由の一つに「お互いの目が届き辛い」と言う点があると思います。
撃ち合う者同士で、目で見て当たって居るかを確認できれば良いわけですが、コレは撃ち合う都合上どうしても一定距離以上近づく事が厳しくなってしまう為現実的には余程の視力を持っている(それこそ鷹の目の様な)などで無ければほぼ不可能です。
しかし撃ち合っている敵同士でなければ、案外すぐ傍で人の眼はあります。
それは相手側の仲間、チームメンバーです。AとBが撃ち合っていて、そのAの隣にA' が居れば、そしてそのA' もAの着弾の判定をしてくれるのであれば、Aの申告にはより信憑性が出てきます。距離的にBには確認出来なくてもA' なら可能です。
もちろんBにもB' が居ますし、A’ B' 共にA、Bから逆に判定されます。この様にAB間では無く、Aチーム側のメンバー同士、Bチーム側のメンバー同士でもお互いに判定するようにし信頼性を向上するのが「メンバー間補助ジャッジメントシステム」です。
ルールに盛り込むことが重要

「そんな仰々しい名前付けておいて、たったそれだけの内容?」 っと。
確かにこのシステムは単にメンバー、味方同士でも不正が無い様にお互いに指摘しあいましょう、と言うもの。大したことではありませんし、今現在でもやってるよ、と言う方達もいらっしゃるでしょう。
しかし、こんな経験はありませんか?
「あ、今の弾、あの人当たってるのに・・・」
と思いつつも「指摘してトラブルになったりするとイヤだしなぁ・・・」と口をつぐんでしまったことは。
この心理はとてもよく判ります。折角指摘しても「違う」といわれたら困るし、逆切れでもされたら最悪だし・・・と思えば誰しも指摘することを躊躇いますし、結局しないことも責められません。
でもその指摘することを認め、求めるルールが存在すれば、もし指摘したときにトラブルになったら指摘した側を守るルールが設定されていれば、今より少しは指摘することが楽になるのでは無いでしょうか。そこが重要なのです。
具体的な運用

指摘する側もされる側もなんら遺恨を残したりといったことが無い様、気楽に、ごく普通なことの一つとして行えるように考えて下さい。
指摘する側は落ちたハンカチを拾ってやるぐらいの気楽さで「今、当たってたよ」と指摘してやり、指摘された側は「あれ、ホント?サンキュー!」と気楽にお礼の一つも言ってからヒットコールをして退場する、ぐらいのごく自然なやり取りで行えるように考えるのが理想です。
決して「おい!オマエ今当たってたぞ!」と糾弾するような物言いをしては行けませんし、「当たってねぇよ!」などと反論することもご法度です。感情的な言い方やキツく感じる言い方はトラブルの元です。同じチームメンバー同士で喧嘩しても何のメリットも無いです。指摘はあくまで「気付けなかった着弾を教えてくれた」と感謝するもの。抗議や反論するものではありません。
ただ、それだけの信頼をしてもらっての事ですから、指摘する側もそのことを充分に考え、間違いの無い様にしなくてはいけません。
指摘は原則、自分の目で直接当たったのを実際に確認した時のみ、とします。
付帯ルール
遅延申告、とは文字通り、遅れてからのヒット申告を認める、とするもの。指摘されてからヒットコールする都合上、どうしても通常のヒットと違い遅れてしまいます。遅れてのヒット申告に対し、抗議などをすることはしない、と言う風にお互いの確認をしているものとする、と言うわけです。
この遅延申告は同時に指摘が無くとも後からヒット申告をしてくれる可能性が出てくるという期待があります。
これも経験のある方が居るかと思いますが、撃たれて咄嗟に隠れてしまった。当たっているのは重々承知なのだけど今更出て行くのがバツが悪い、変に思われるんじゃないか、だったらこのまま知らん振りしちゃった方が・・・と言う状況。
時として反射的に隠れてしまう、と言うことは有ります。
少々難しいのは実際のヒットから遅延申告があったまでの間の射撃によりヒット者が発生した場合。
明らかに申告者が撃った弾であると確認している場合はその旨を申告者が同時申請しヒットの無効を訴えても良いですが、確認が困難な場合(同時に他からも射撃があった場合など)は「しょうがない」とします。ヒット無効を要求することは出来ないものとします。
撃たれてしまった側には不満も残りますが、現実世界でも死ぬ直前の発砲や死後の銃の暴発で発射された弾が当たれば死ぬこともあるわけで、「運が無かったと諦める」しか無いことも世の中にはあるわけです。
最も重要なのは意識改革
稀に「○○地区最強チーム」とか「××エリアでは負け無し」などと標榜するチームが有りますが、そんなものに何の価値も見出さない、むしろ「負けばっかりだけど楽しむ事に関しては○○地区ナンバーワン!を自認」とか「××エリアで勝っても負けても一番ド派手なゲームを目指す!」とか言う方がよっぽど一緒に遊んでみたいと思う、そんな風に思える様にサバイバルゲーム全体がなるべきだろうと私は思います。
今回の「補助ジャッジ」もチームが勝つことに拘るのであればチーム全体で当たっているのを見ても口を拭って知らん振り、なんてことになるでしょう。
しかし、そんなチームと一緒にゲームをするのはどんな理由があっても願い下げです。
勝つことと楽しむことがイコールでは無く、勝たなくても楽しめると言うことを理解できれば、結局はゾンビが減るのでは?とは思います。