2011年11月17日
今、もう一度スポットを=KSC STI EDGE 5.1 S7=
今回は先日発売になったばかりのモデルですが、KSCのSTI EDGE 5.1 システム7モデルです。
2回目のリニューアルになるKSCのSTIシリーズ。今後の展開も楽しみだけに今回軽くおさらいをしてみようかと思います。
STI
STI(Science Technolgy Ingenuity)はガバメントクローンモデルを製造するメーカー。ハイキャパシティタイプのM2011シリーズがメインとなります。
2011はガバメントの1911に対し「100年進んだモデル」と言う意味合いが含まれているそうです。
ハイキャパシティガバメントの中では最も成功したシリーズの一つと言え、非常に豊富なバリエーションを持っています。
最大の特徴はもちろんマッシブなスタイルのグリップによる装弾数の増加です。
スタイルによる増減(コンプモデルやショート、ノーマル等)はありますが、10発以上からとなっており、ノーマルガバの7発を大きく超えてきます。
CNCによる削り出しのシャーシフレームに樹脂製のグリップを組み合わせた形状で、非常に自由度が高いデザインとなっている点が特徴。
またCNC切削のシャーシ部分はダストカバー部分がスライド先端まで延長された、昨今ではお馴染みのスタイルを構築していますが、これにより不要なゴミの侵入などをより効果的に防ぎ銃そのもののアクションの安定性も向上しているなど、より精密な射撃に適したスタイルとシステムとなっています。
2011を超えても尚、一線を走り続けるカスタムガバメントのトップランナー的メーカーです。
ちなみに、非常に似たようなデザインのモデルを販売しているSV ストレイヤー・ヴォイト社は元々はSTI社から分家したような会社。今でもSTIからシャーシ、グリップ部分の供給を受けているなど、分派した会社の関係としては珍しい、良好な関係を続けています(ガスブローバックを販売しているのはWA社)。
STI事件
STIがKSCより発売された当時、エアガン業界では非常に大きな悶着がありました。
当時、発売前のサンプルも「雑誌社」以外には貸し出しなどしていない時期に、某社より「内部パーツに実銃と互換性がある恐れがある」と指摘された、と言う事件です。
指摘した某社は「雑誌発表の掲載写真などを見れば判る」と言い切りましたが、これによりそれまでも水面下では決して良好とは言えなかったその某社とKSC、さらに某社にサンプルを自由にさせたと言われる雑誌社との関係は完全に悪化。一時期件の雑誌にはKSCの新製品さえ掲載されないと言う事態にまで発展したことがありました。
当時リアルタイムで見ていた人には記憶があるかもしれませんが、その某誌の「メーカーの発言が掲載されるページ」ではかなりハッキリと「発売前の製品の詳細を知りえた某社への疑惑」、「それに協力した雑誌社への疑惑」がハッキリと綴られていました。
結局STI EDGE5.1は当初の発売より遅れての発売となったわけです。
遅れた分、内部のパーツに関しては指摘された点の改修がなされての発売でした。
当時、発売されたモデルを個人的にも購入しましたが、今だからこそ言いますが正直決してクォリティの高いものだとは言えませんでした。
内部のギリギリでの仕様変更はやはりかなり厳しかったらしく初期型(後のリアルメカバージョン)では作動、命中精度とも安定性は高いとは言えず、評価もイマイチな状態でWAのSVシリーズがトイガンでのシューティングマッチで地位を確立していく中でどうしても少数派、と言う状態が長らく続きました。
その後、内部システムの大幅なリニューアル(レースメカバージョン)が発売。一部の構造やデザインをより「エアガンマッチシューティングでの使用に適した」内容へと更新され、ある程度の実力が認められました。
安全性、特にエアガンの場合は実銃用のパーツが絶対に付かない様にする、と言うのは重要な要件ですが、KSC社が当時発表していた通り、その点は決して付く、と言うものではなく(バケツの中に部品が入るからと言って、それが部品が付く、とは言わないのと同じ)ハッキリ言ってしまえばメーカー間の確執による脚の引っ張り合いと言う印象でした。
この後も随分とこういった「メーカー同士のいがみ合い」は見え隠れし、ユーザーには不利益しか産まない状況は本当に見ていて見苦しいの一言に尽きました。
システム7 STI
2011年、と言うのはSTI社のフレームナンバーに符合する、記念の年。
それだけにこの年にKSC社としてもSTIの再生にはなんとしても着手したかったのでは?と想像してみたりします。
数年前から展開している「システムセブン」。
ガスブローバックとしての魅力を大きく向上するこのエンジンの搭載をSTIファンは今か今かと待ちわびていただけにこの記念すべき年に搭載されたのは大きなニュースだったろうと思います。
実際手にとって撃ってみると実にパワフルな感触と、KSC社らしい精密度の高さを感じられる作りで気持ちの良い撃ち味となっています。精密機器が明確な動作をしている感触、とでも言うような、実にキレのあるアクションとなっています。
残念ながら命中精度チェックなどを私自身が行っていないため明確な言は避けねばならないのですが、この精密感のあるアクションで弾が当たらない、と言うのは考え辛いのでは無いか、と言うほど。もともとメーカー全体としても充分に高い命中精度を誇るKSCの製品だけに心配は要らないのではないか、と思います。
STIシリーズはこのシリーズの中核たるEDGE5.1のほかにも6.0のホークやハンター、4.3のナイトホークシリーズやタイタンなどのコマンダーシリーズ、さらにはハンドガン界に革命を起こしたともいえるストライクガンなど、魅力溢れるモデルが多数ラインナップされています。
残念ながらまたKSCよりこれらの従来シリーズのシステムセブン化やさらなる新シリーズの展開などのアナウンスは出ておりませんが、大いに期待したいと思います。
2回目のリニューアルになるKSCのSTIシリーズ。今後の展開も楽しみだけに今回軽くおさらいをしてみようかと思います。
STI
STI(Science Technolgy Ingenuity)はガバメントクローンモデルを製造するメーカー。ハイキャパシティタイプのM2011シリーズがメインとなります。
2011はガバメントの1911に対し「100年進んだモデル」と言う意味合いが含まれているそうです。
ハイキャパシティガバメントの中では最も成功したシリーズの一つと言え、非常に豊富なバリエーションを持っています。
最大の特徴はもちろんマッシブなスタイルのグリップによる装弾数の増加です。
スタイルによる増減(コンプモデルやショート、ノーマル等)はありますが、10発以上からとなっており、ノーマルガバの7発を大きく超えてきます。
CNCによる削り出しのシャーシフレームに樹脂製のグリップを組み合わせた形状で、非常に自由度が高いデザインとなっている点が特徴。
またCNC切削のシャーシ部分はダストカバー部分がスライド先端まで延長された、昨今ではお馴染みのスタイルを構築していますが、これにより不要なゴミの侵入などをより効果的に防ぎ銃そのもののアクションの安定性も向上しているなど、より精密な射撃に適したスタイルとシステムとなっています。
2011を超えても尚、一線を走り続けるカスタムガバメントのトップランナー的メーカーです。
ちなみに、非常に似たようなデザインのモデルを販売しているSV ストレイヤー・ヴォイト社は元々はSTI社から分家したような会社。今でもSTIからシャーシ、グリップ部分の供給を受けているなど、分派した会社の関係としては珍しい、良好な関係を続けています(ガスブローバックを販売しているのはWA社)。
STI事件
STIがKSCより発売された当時、エアガン業界では非常に大きな悶着がありました。
当時、発売前のサンプルも「雑誌社」以外には貸し出しなどしていない時期に、某社より「内部パーツに実銃と互換性がある恐れがある」と指摘された、と言う事件です。
指摘した某社は「雑誌発表の掲載写真などを見れば判る」と言い切りましたが、これによりそれまでも水面下では決して良好とは言えなかったその某社とKSC、さらに某社にサンプルを自由にさせたと言われる雑誌社との関係は完全に悪化。一時期件の雑誌にはKSCの新製品さえ掲載されないと言う事態にまで発展したことがありました。
当時リアルタイムで見ていた人には記憶があるかもしれませんが、その某誌の「メーカーの発言が掲載されるページ」ではかなりハッキリと「発売前の製品の詳細を知りえた某社への疑惑」、「それに協力した雑誌社への疑惑」がハッキリと綴られていました。
結局STI EDGE5.1は当初の発売より遅れての発売となったわけです。
遅れた分、内部のパーツに関しては指摘された点の改修がなされての発売でした。
当時、発売されたモデルを個人的にも購入しましたが、今だからこそ言いますが正直決してクォリティの高いものだとは言えませんでした。
内部のギリギリでの仕様変更はやはりかなり厳しかったらしく初期型(後のリアルメカバージョン)では作動、命中精度とも安定性は高いとは言えず、評価もイマイチな状態でWAのSVシリーズがトイガンでのシューティングマッチで地位を確立していく中でどうしても少数派、と言う状態が長らく続きました。
その後、内部システムの大幅なリニューアル(レースメカバージョン)が発売。一部の構造やデザインをより「エアガンマッチシューティングでの使用に適した」内容へと更新され、ある程度の実力が認められました。
安全性、特にエアガンの場合は実銃用のパーツが絶対に付かない様にする、と言うのは重要な要件ですが、KSC社が当時発表していた通り、その点は決して付く、と言うものではなく(バケツの中に部品が入るからと言って、それが部品が付く、とは言わないのと同じ)ハッキリ言ってしまえばメーカー間の確執による脚の引っ張り合いと言う印象でした。
この後も随分とこういった「メーカー同士のいがみ合い」は見え隠れし、ユーザーには不利益しか産まない状況は本当に見ていて見苦しいの一言に尽きました。
システム7 STI
2011年、と言うのはSTI社のフレームナンバーに符合する、記念の年。
それだけにこの年にKSC社としてもSTIの再生にはなんとしても着手したかったのでは?と想像してみたりします。
数年前から展開している「システムセブン」。
ガスブローバックとしての魅力を大きく向上するこのエンジンの搭載をSTIファンは今か今かと待ちわびていただけにこの記念すべき年に搭載されたのは大きなニュースだったろうと思います。
実際手にとって撃ってみると実にパワフルな感触と、KSC社らしい精密度の高さを感じられる作りで気持ちの良い撃ち味となっています。精密機器が明確な動作をしている感触、とでも言うような、実にキレのあるアクションとなっています。
残念ながら命中精度チェックなどを私自身が行っていないため明確な言は避けねばならないのですが、この精密感のあるアクションで弾が当たらない、と言うのは考え辛いのでは無いか、と言うほど。もともとメーカー全体としても充分に高い命中精度を誇るKSCの製品だけに心配は要らないのではないか、と思います。
STIシリーズはこのシリーズの中核たるEDGE5.1のほかにも6.0のホークやハンター、4.3のナイトホークシリーズやタイタンなどのコマンダーシリーズ、さらにはハンドガン界に革命を起こしたともいえるストライクガンなど、魅力溢れるモデルが多数ラインナップされています。
残念ながらまたKSCよりこれらの従来シリーズのシステムセブン化やさらなる新シリーズの展開などのアナウンスは出ておりませんが、大いに期待したいと思います。
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