2011年11月19日
カスタムグリップ
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レースガン系でよく見られるような実に「派手!」なデザイン。先日再紹介したマッチなんかに良く似合いそうです。
ハイキャパ系のカスタムグリップはどうしても「フレーム一体型」と言う点でトリガーシステムに絡むため、ちゃんと組めていないと「ハンマーが落ちない」や逆に「ハンマーがコックされない」と言ったトラブルが発生します。
さらに駄目な場合はトリガー自体が引けず、無理に引くとトリガーバーを歪ませてしまう、と言うことになります。
このグリップも正直に言えば、組み込みには加工が必要となります。それもちょっとやそっとでは無く、切削を含めたなかなかの大掛かりな加工が要求されます。
ただ、この切削などは凄く難しいのか、と言えば決してそんなこともありません。
いきなり、一発で決めよう、とか考えたら神業的な精度が要求されますが、少しずつ、ちょっとずつ、と調整していくのであれば誰にでも可能です。
加工の工具も基本的には彫刻刀のセット(小学校や中学校の図工に使ったやつで充分です)と紙やすり、金のヤスリと有れば充分で、それほど特殊な工具や電動工具などは(有れば便利ではありますが)必要ではありません。
手順としてはばらしたハイキャパのシャーシ(金属部分)とを先ず合わせて、干渉する部分を見つけます。
繰り返し、様々な角度から見て干渉部位を確定し、その部分を彫刻刀を使って削り取ります。一遍に削り取ろうとするともし万が一間違っていた場合等に取り返しが付かなくなりますから、少しずつ様子を見ながら作業します。
こうすれば削ってはいけないところをいきなり切り飛ばしちゃったり、要らないところまで削り取っちゃったり、と言うことが大分避けられます。
少し削ってはシャーシと合わせて様子を見る、また削って様子を見る、また・・・と作業を進めていきます。
基本的には純正と同じ様に取り付けられるようになればOKですが、トリガーバーの通る位置などが微妙にずれている可能性がありますので、ある程度まで削ったところでパーツを実際に組んでみて様子を見ます。
多少削りすぎてしまった場合はプラ板などを積層したスペーサーを作り(ABS板で作れれば尚良し)調整します。
ネジ穴の位置がずれている場合もあるので、この辺りも抜かりなく確認し調整します。
作業は文章にすると実に難解で難しそうですが、実際は単純な作業を繰り返すだけです。ただ、じっくりと時間を掛けて行う必要がありますので、それだけの時間が取れる様にしてください。