2011年08月22日
侵略!怪奇植物!?
SF小説の古典的名作「トリフィド」と言うのを読んだことがある方も多いかと思います。
「怪奇植物トリフィドの侵略」は今から30年ぐらい前の小学校図書の定番ではありましたし、原題の「トリフィドの日(The Day Of The Triffids)」で映画化もしています。またこの内容をベースに作られた別のお話も多数ありました。
このお話は要は植物に侵略される地球、と言うお話。動き回る植物の描写がなんとも不気味でした。
そんな小説じみた話ほど派手な話ではありませんが、愛知県で「世界で最も侵略的」と言われるイネ科植物「スパルティナ・アルテルニフロラ(Spartina alterniflora)」が発見されたんだとか(コチラの記事)。
既にかなりの規模で繁殖しており、日本の絶滅危惧種の植物を追いやって1kmにわたる範囲で群落を形成しているようです。
植物の侵略、と言うのはもちろん小説のように実際に人間を襲って養分にしちゃったり、根が足のようになって動いて迫ってくるなんて事はありません。「繁殖」と言う形で種を広げ、生息域を徐々に広げていく、と言うスタイルな訳ですがこの「ジワジワと」広がっていく雰囲気はなんとも空恐ろしいものがありますね。「静かなる侵略」とでも言いましょうか。無言で、気付かれずにジワジワと・・・。
人間の活動規模が世界中に広がったことが、こういったことの原因なわけですが幽霊などの話やホラー映画のような話より、ある意味怖いかもしれませんね。