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　バレル、インナーバレルのカスタムパーツと言うのは昔からカスタムの定番です。
　やっぱり、銃たるもの命中精度やパワーの安定化は最重要課題。その重要課題への有効な手段がバレル、と言うわけです。
　カスタムバレルは大きく別けて「高精度」タイプと「アイディア」タイプの2種類だと思います。
　高精度型、と言うのはその字の通りバレル内をよりタイト化したり、均一化したりすることで全体の性能を向上させます。精度を謳ったり、工作誤差（製造誤差）の少なさを謳い文句にしているタイプです。内部にコーティングを掛けているものも含まれるかと（コーティングで均質化してる）。
　大してアイディア型はバレル内部を独自の理論に基く構造とし、命中精度などを向上させようと言うもの。
　古くはMGCのサイクロンバレルやシェリフのLRB、サイクロンの流れを汲むタニコバのHOPツイストなどがあります。そういったタイプのバレルの一つが今回の参式です。
　バレル自体はオーソドックスな真ちゅう製。基本的にはマルイの標準バレルとほぼ同一のものと言えます。
　このバレルのキモはチャンバー部分にあり、チャンバーに弾が入った際に下側に設けられたブレードで弾を押し上げ、HOPチャンバーと挟むことで位置を常に均一化し、それにより命中精度の向上を図ると言うものです。
　チャンバーのBB弾の状態が均等化すれば命中精度に大きく貢献する、と言うのは長年の経験から広く知られていますので、理論としては充分。もちろん、常に１００％の性能を発揮させようとするとそれ以外の部分でもいろいろと調整が必要になったりしますが、「託してみる」のに足るものを持っていると言えるのでは無いでしょうか。
　高精度型に比べ使用には自分で調整が必要など若干ハードルの高いアイディア型インナーバレルですが、上手く調整が出た時にはその苦労に見合う性能をきっと見せてくれるはずです。