2010年12月24日
糒
「糒」って読めます?
「ほしい」と読みます。
日本に古くから伝わる保存食で、米を乾かして作るもの。時代劇なんかで時々、生米状のものを手に取ってポリポリ食べてるシーンと言うがありますが(大概、その後水を呑み、そしてむせる)、あれは生米では無くこの糒なわけです。
乾燥しており、手軽に食べる事も可能と言うこともあり、戦国時代などは今で言うレーションのような携行食として武士・忍者などが戦場(ここではいくさば、と読みましょう)で食べていました。
その後、一般でもある程度定着し、割と最近まで御飯を炊きすぎてしまった時なんかに作っておいて保存食としていた様です。
最近は冷凍庫の登場と発展、そして何より電子レンジが登場したことで殆ど作られることは無くなってしまいましたが、別の場所で重宝されるようになっています。
それは災害時保存食として。
糒はもともとチャンと作って密封保存したら20年以上もつそうです(あくまで痛まないと言う意味で)。
近年は災害への備え、と言うものに対する国民の意識も強いためこの糒は新しい形を得て現在災害時の非常食として一般にも販売されていますし、地方自治体などでも一定量を備蓄するようにしているそうです。
この糒の新しいスタイルが「アルファ米」または「アルファ化米」と呼ばれているもの。お米はそのままの状態(生米)では食べても栄養にし辛いので、一度炊いたり煮たりしてデンプンの質を変化させ、それを普通は食べます。このデンプンの変化をアルファ化と言うそうで、アルファ米はその状態のものを急速乾燥させ、長期保存を可能にしたものだそうです。まさに現代の糒。
日本人はやっぱり「お米」に対する執着は強いようで、災害の現場でも好評なんだとか。
非常食以外でも登山をする人などでは広く活用されているようです。
この、糒、作ろうと思うと結構手間はかかりますが、やり方自体は思ったより簡単なようです。
・御飯を硬めに普通に炊く(御飯粒一つ一つがしっかりしてるぐらいに)
・炊き上がった御飯をざるにあけ、水でさっと洗う(バラバラにする程度)
・出来るだけバラバラに、ざる等の上に広げ乾かします。
※乾燥させるのは冬の寒風でやるのが良いそうです。出来れば網のフタもして、虫や鳥が来るのを防ぎましょう。また気温が高かったり、乾燥が上手く行かずカビが生えてしまった場合も失敗になります。
・乾燥したら完成(5~6日かかります)
と、乾燥させるのに時間が掛かるのと、乾燥中に虫や鳥などにやられない様に気をつけなくてはならないのがかなり面倒ですが、作業自体は簡単です。
電子レンジで先にある程度の水分を飛ばして、その後冷凍庫なんかで乾燥させたらもっとズボラにも作れそうです。
登山家にも結構人気が有るとおり、食べ方は結構色々。工夫次第ではなかなか美味しく頂けるようです。
その食べ方は
・そのままぽりぽり
時代劇なんかで良く見る食べ方。行動食・レーションとして最も手軽な方法。美味くは無いそうです。それにかなりカタいそうです。
・水と一緒に少量を口に含み、ゆっくりゆっくり、水で戻すようにしながら咀嚼する。
こちらも簡易式。水で戻すように、ゆっくり食べます。少し余裕があるとき向け?水で戻すので幾分カタさは軽減されそうです。
・一旦水を加えて、炒める。
ここからは料理っぽく。たぶん出来上がりはパエリアっぽい感じ。味付けしたらそれなりに美味いらしいです。
・水で茹で戻す。
ぐつぐつ煮込んで水分飛ばして御飯状態にしていくそうです。意外と普通の御飯っぽくなるそうです。リゾットっぽいもの?
・適量の熱湯で戻す。
こちらはもっとリゾットっぽい感じでしょうね。登山などで燃料を節約したい場合の調理法。
・リゾットにする。
っぽい、では無くリゾット(雑炊)にしてしまう。実はこれが一番おいしいんじゃ無いかと。インスタント味噌汁とかでもそれなりに頂けるものが出来ます。
登山などで時間的余裕がある場合などは調理開始1時間まえぐらいから水に浸しておけば柔らかくなるのが早まるんじゃ無いかと。
他にもあられの材料だったり、粉末にして落雁(らくがん お菓子の一種です。長野の栗落雁はおいしいですよ)の材料になったりもします。
正直、市販されている「アルファ化米」の方がおいしいんでしょうが、自分で作れる、と言うのは安上がりですし何より楽しいのでオススメです。
ゲームでもいつもコンビニ弁当、って言うんじゃ味気ないですし、たまにはこんなものを作ってもって行くのも良いかもしれません。以前にお話したキャンプ用のストーブや燃料を使えば色々出来るでしょうし。手間は掛かりますが、サバゲでの食事も楽しくなりますよ。
今回、この糒をネットで見かけて読んでみたら結構楽しそう。キャンプなんかでの食事にも便利そうですし、また機会が合ったらスポットを当ててみたいですね。
あ、これからの季節でやる事も多い、お鍋の〆に雑炊をやる場合、普通の御飯より糒でやる方が美味しいそうですよ。
「ほしい」と読みます。
日本に古くから伝わる保存食で、米を乾かして作るもの。時代劇なんかで時々、生米状のものを手に取ってポリポリ食べてるシーンと言うがありますが(大概、その後水を呑み、そしてむせる)、あれは生米では無くこの糒なわけです。
乾燥しており、手軽に食べる事も可能と言うこともあり、戦国時代などは今で言うレーションのような携行食として武士・忍者などが戦場(ここではいくさば、と読みましょう)で食べていました。
その後、一般でもある程度定着し、割と最近まで御飯を炊きすぎてしまった時なんかに作っておいて保存食としていた様です。
最近は冷凍庫の登場と発展、そして何より電子レンジが登場したことで殆ど作られることは無くなってしまいましたが、別の場所で重宝されるようになっています。
それは災害時保存食として。
糒はもともとチャンと作って密封保存したら20年以上もつそうです(あくまで痛まないと言う意味で)。
近年は災害への備え、と言うものに対する国民の意識も強いためこの糒は新しい形を得て現在災害時の非常食として一般にも販売されていますし、地方自治体などでも一定量を備蓄するようにしているそうです。
この糒の新しいスタイルが「アルファ米」または「アルファ化米」と呼ばれているもの。お米はそのままの状態(生米)では食べても栄養にし辛いので、一度炊いたり煮たりしてデンプンの質を変化させ、それを普通は食べます。このデンプンの変化をアルファ化と言うそうで、アルファ米はその状態のものを急速乾燥させ、長期保存を可能にしたものだそうです。まさに現代の糒。
日本人はやっぱり「お米」に対する執着は強いようで、災害の現場でも好評なんだとか。
非常食以外でも登山をする人などでは広く活用されているようです。
この、糒、作ろうと思うと結構手間はかかりますが、やり方自体は思ったより簡単なようです。
・御飯を硬めに普通に炊く(御飯粒一つ一つがしっかりしてるぐらいに)
・炊き上がった御飯をざるにあけ、水でさっと洗う(バラバラにする程度)
・出来るだけバラバラに、ざる等の上に広げ乾かします。
※乾燥させるのは冬の寒風でやるのが良いそうです。出来れば網のフタもして、虫や鳥が来るのを防ぎましょう。また気温が高かったり、乾燥が上手く行かずカビが生えてしまった場合も失敗になります。
・乾燥したら完成(5~6日かかります)
と、乾燥させるのに時間が掛かるのと、乾燥中に虫や鳥などにやられない様に気をつけなくてはならないのがかなり面倒ですが、作業自体は簡単です。
電子レンジで先にある程度の水分を飛ばして、その後冷凍庫なんかで乾燥させたらもっとズボラにも作れそうです。
登山家にも結構人気が有るとおり、食べ方は結構色々。工夫次第ではなかなか美味しく頂けるようです。
その食べ方は
・そのままぽりぽり
時代劇なんかで良く見る食べ方。行動食・レーションとして最も手軽な方法。美味くは無いそうです。それにかなりカタいそうです。
・水と一緒に少量を口に含み、ゆっくりゆっくり、水で戻すようにしながら咀嚼する。
こちらも簡易式。水で戻すように、ゆっくり食べます。少し余裕があるとき向け?水で戻すので幾分カタさは軽減されそうです。
・一旦水を加えて、炒める。
ここからは料理っぽく。たぶん出来上がりはパエリアっぽい感じ。味付けしたらそれなりに美味いらしいです。
・水で茹で戻す。
ぐつぐつ煮込んで水分飛ばして御飯状態にしていくそうです。意外と普通の御飯っぽくなるそうです。リゾットっぽいもの?
・適量の熱湯で戻す。
こちらはもっとリゾットっぽい感じでしょうね。登山などで燃料を節約したい場合の調理法。
・リゾットにする。
っぽい、では無くリゾット(雑炊)にしてしまう。実はこれが一番おいしいんじゃ無いかと。インスタント味噌汁とかでもそれなりに頂けるものが出来ます。
登山などで時間的余裕がある場合などは調理開始1時間まえぐらいから水に浸しておけば柔らかくなるのが早まるんじゃ無いかと。
他にもあられの材料だったり、粉末にして落雁(らくがん お菓子の一種です。長野の栗落雁はおいしいですよ)の材料になったりもします。
正直、市販されている「アルファ化米」の方がおいしいんでしょうが、自分で作れる、と言うのは安上がりですし何より楽しいのでオススメです。
ゲームでもいつもコンビニ弁当、って言うんじゃ味気ないですし、たまにはこんなものを作ってもって行くのも良いかもしれません。以前にお話したキャンプ用のストーブや燃料を使えば色々出来るでしょうし。手間は掛かりますが、サバゲでの食事も楽しくなりますよ。
今回、この糒をネットで見かけて読んでみたら結構楽しそう。キャンプなんかでの食事にも便利そうですし、また機会が合ったらスポットを当ててみたいですね。
あ、これからの季節でやる事も多い、お鍋の〆に雑炊をやる場合、普通の御飯より糒でやる方が美味しいそうですよ。