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2010年11月25日

核 なんだか「核戦争」がそんなに遠い話では無くなってきているのかも知れません。
 今回はそんな核の脅威にかんして。

 人類史上最強最悪の「破壊の力」と言えば「核兵器」です。
 「水爆」「原爆」とも呼ばれているこれらの爆弾、具体的にはどんなものなのでしょう?

「原爆」と「水爆」
 原爆とは原子爆弾の略。
 原子と言うのはウランやプルトニウムなどの原子核のこと。この原子核の核分裂反応を爆発力として利用したのが原子爆弾です。基本原理は現在世界各地で行われている原子力発電などと同じ根っこの技術、となります。
 水爆と言うのはこの原爆を起爆剤に水素及びその放射性同位体の核融合反応を利用した爆弾、となります。威力は原爆を上回り、より広域に高い破壊力を撒き散らします。漫画なんかでよく出てくる中性子爆弾と言うのもこの水爆の一種。
 原爆、水爆ともにその破壊力はそれまで人類が手にしていたあらゆる武器・兵器とは比べ物にならず、そのため従来の兵器を核兵器と一緒に語るときには「通常兵器」と言う呼び方をすることがあります。これは核兵器が「異常兵器」と言うことなのでしょうか。

「核」の「最初の破壊」
 核兵器、核爆弾の怖さは単なる爆発ですまないところです。その破壊力の主なものは以下の通り。
・爆風
 当然ながら爆弾ですから爆風が発生します。強烈な爆発は効果範囲内にある人も物も全てなぎ倒します。人間などは弱い表面の皮膚が一瞬で引き剥がされ骨も内臓も肉も何もかもがバラバラになってしまいます。

・熱線
 爆風と同時に発生するのがこの熱線。通常の爆弾とは比べ物にならない熱量は単なる炎や熱風にとどまらず、正に「地上に落ちた太陽」の如き力です。広島での生き残りの方の話では偶々ブロック塀の影にいたその人の目の前で知り合いのおじさんは「ピカッ!」と何かが光った瞬間に消えて(蒸発して)しまったそうです。原爆を「ピカ」「ピカドン」等と呼んだのはこの凄まじいまでの熱線によるものです。

・真空状態
 爆風は実は最初の膨張する爆風とその後の「戻り」とに別けられます。良く核爆発の状況を捉えた資料動画などで一度一方へなぎ倒された後、波が帰るように反対方向へ再度なぎ倒される、と言うのを見たことがあるかと思います(下の動画にもあります)。
 これは最初の爆発(膨張)で爆心地から広範囲の空気が爆風により押しやられ爆心地周辺が真空状態になり、その後その真空地帯に空気が一気に流入することから起きます。この威力はありえないほど巨大な竜巻が発生するようなもの。竜巻に巻き込まれたものは爆風で吹き飛ばされたもの同様、もしくはそれ以上の破壊の渦に巻き込まれる事となり、文字通りバラバラにされます。

 以上の3つが核爆発の主な「最初の破壊」の力です。これだけでもその力の凄まじさは圧倒的ですが、核兵器が恐れられるのはこれだけが理由では有りません。この「次の破壊」が有る点が、さらに核兵器を恐ろしいものとしています。

「核」の「次の破壊」
 核兵器が人類の敵として忌み嫌われる理由はもちろんその圧倒的に大きな破壊の力もありますが、それにとどまらず被害者をより多く、より長く作り続けることです。
 まさかご存知無いという方は居ないと思いますが、我が国「日本」は世界で唯一「戦争による被爆」を経験した国です(良く世界で唯一の被爆国、と言いますが核実験や各施設事故による被爆もあるのでこれは少し違うかと思います)。
 被爆、と言う言葉は通常の爆弾や爆発ではまず使われず、「核」に限定されているのにはそれだけの意味が有ります。
 通常の爆弾は熱と衝撃がその殆どです。爆心地に近いほど破壊の衝撃と強力な熱は強くなりますが、爆発終息後は特になにもありません(精々二次被害としての火災など程度です)。
 ところが核兵器には続きが有ります。
 放たれる熱線には「放射線」が含まれています。人体がこれを浴びると循環器などに重大な障害も受けたり、各臓器に甚大な被害を及ぼします。これは初期では熱により負った火傷の回復に大きな阻害を生み感染症などを併発し被害者を死においやります。しかもこれらはその時生き残っても被害者が死ぬまでガンや白血病などの重大な症状を引き起こしたりしながら長年苦しめます。また遺伝子などにも影響を及ぼし奇形での出産などの確率を大きく上げるなどの被害もあるとされています。
 これだけでも恐ろしいこと(せっかく生き残っても、ジワジワと苦しめ続けて死に追いやるわけですから)なのに、さらにこれだけにとどまりません。

「核」の「さらなる破壊」
 皆さんは旧ソヴィエト連邦の核発電施設「チェルノブイリ」の事故をご存知でしょうか。すでに産まれる前の出来事だよ、と言う方も大分多くなってきています。
 これは旧ソビエト連邦、現ウクライナのチェルノブイリの原子力発電所4号炉にて、1986年4月26日1時23分に起きた事故。
 人的ミスなどもあったとされるこの事故により放射性物質は広島型原爆の500倍の量が周囲に撒き散らされることとなりました。その範囲は凄まじく、遠く離れた日本でさえ雨水中に放射性物質の存在が確認されたほどです。
 この事故により今現在もこの周辺は封鎖されて誰も住まない、住めない場所となっています。以前にその地を「自己責任」で訪れ写真撮影した女性ライダーの話を紹介したことがありましたが、延々と続く廃墟の世界となっています。
 何故この様なことになるのか、といえばそれは「核兵器のさらなる破壊」によるものです。
 核、原子爆弾や水素爆弾は爆発時に最初の破壊力を及ぼし、そして直接被害に有った人々で生き残った者も逃がさずに次なる破壊を及ぼしました。しかしそれだけにとどまらず、さらに「放射性物質」と言う最悪な破壊を爆発した場所とその周辺に残して行きます。
 放射性物質は爆発と同時に辺りに大量に撒き散らされます。原爆の象徴とも言えるきのこ雲は強大な熱により産まれる上昇気流により発生しますが、その上昇気流に乗って放射性物質は空高く巻き上げられ、より広範囲に拡がります。風に乗れば想像をはるかに超える範囲まで広がり、地に降り注ぎます。
 降り注ぐ放射性物質はまず野菜や穀物、牧草などを汚染します。これらを直接食べる、または牧草を食べた畜産動物を食べることで体内に放射性物質を取り込み人体も汚染されます。また当然人体に直接降り注ぐことも考えられます。
 放射性物質は人体に様々な健康被害を及ぼし、ガンを引き起こすと言われています。また血液のガンといわれる白血病も多く報告される症状です。
 降り注いだ放射性物質はさらに地面に落ちれば土壌を汚染します。汚染された土地で作られた農作物や牧草は当然汚染されたものとなります。土壌汚染が完全にキレイな状態になるには非常に長い年月が必要とされています。
 こうして直接的な被害(爆風や熱線)にさらされなくても、より広い範囲に、長期に渡って被害をもたらし続けるのが原爆の真の怖さだ、と言われています。
 現在、アメリカ等の核保有国は「最初の起爆に原爆を使わない」「キレイな水爆」を作ろうとしているそうです。これは水爆の初期の起爆に原爆を使わないことでこの放射性物質の生成をさせず、格段に残留放射能の量を減らす(ゼロではない)ことを目的としているそうです。

「核」の「恐怖」
 これだけ恐ろしい力を持つ核兵器。世界でも保有する国は現在限られています。
 しかし実は核兵器を所有することはそれほど難しくは無い、と言われています。原理は簡単で材料さえ揃えられれば中学生程度の知識・技術で製造それ自体は可能だとされています。
 もちろんこの場合、「完全な核兵器」の製造は難しい為「不完全な核兵器」となります。
 しかし「不完全」と言うのは「定格通りの爆発力が発揮出来ない」といったレベルで爆発自体は可能。しかも爆発後の「毒」を撒き散らすのは同じだそうです。
 現在、核兵器の元となるウランやプルトニウムの移送や輸出入は国連やIAEA(国際原子力機関)等により厳しく管理されていますが、いつテロリストや所謂「ならずもの国家」の手に渡るか判りません(すでに一部は渡っています)。そして同時にソヴィエトの崩壊や世界的な不況により「核の技術者」が大量に世界に流出しています。彼らは核の専門家ですから当然原爆などの製造は知識的・技術的に可能です。
 旧世代、核による抑止論と言うものがありました。
 これは「核」と言う圧倒的な力を持つことで相手もこちらもお互いに決定的な対立状態になることを避け、結果的には世界平和の均衡を保つ、と言うものです。誰しも「使えば自分も最後になる」兵器などは使えません。
 しかしこれはお互いに睨み合いになっていることが前提です。「撃ったら撃ち返す」の論理ですからお互いに「誰が誰に」撃ったのかがわかるのが前提の話です。
 ところが近年の核の拡散により「誰が」がわかりづらくなってしまっているのです。このため現在「核の恐怖」は次の、新たなるステージに入ったと言われています。それはより始末の悪い、「抑止の無い核の世界」だと言われいます。

最後に核爆弾の破壊力を見て取れる動画をいくつか紹介します。



こちらは再現映像


核 またもし少し興味を持たれたら「風が吹くとき」と言う絵本をオススメします。
 これは日本でも人気の高い「スノーマン」の作者、レイモンド ブリッグスが1980年代に核の恐ろしさを描いたもの。
 どこまでも静かに静かに、田舎に住む善良な老夫婦が何も知らずに核の被害に遭い、何も知らずに国を信じながら「終わり」へと向かっていく、優しい絵柄と柔らかな展開とは裏腹な、どこまでも怖く悲しいお話です。以前私も読みましたが、正直もう一回読むのにはかなりの覚悟が必要な本です。現在は再翻訳がされているようです。AMAZONなどで発売中です。



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