2010年11月26日
トヨタ戦争

アフリカ中央部にある「チャド」と言う国で起きた内戦のことなのですが、この内戦で政府軍・反政府軍ともにトヨタのピックアップトラック「ハイラックス」を多く使用しており、この内戦を取り上げた海外のニュースで度々後部の「TOYOTA」のロゴが写真や映像に写っていたことからそう呼ばれています。
今でも多くの国でトヨタのハイラックスは改造を加えられて軽戦闘車両として広く活用されています。改造は主に荷台部分に大型の機銃などを取り付けて戦闘力を持たせたものが多く、映画「ブラックホークダウン」でもその姿を見ることが出来ます(クライマックス近くでデルタに奪われて使用される無反動砲を搭載したもの)。
パキスタンなどではハイラックス=アルカイダが乗っている、と疑われるほど多くの場所でゲリラや反政府軍などで使われているそうです。
これらの「通常の車両」にロケットランチャーや機銃、無反動砲などを搭載し改造したものを「テクニカル」と呼んでおり、資金に常に困窮するゲリラや反政府組織、テロリストなどの重要な戦力になっています。
もちろん通常車両ですからハンビーや軍用軽装甲車の様に耐弾性などはほぼ皆無ですが、ピックアップタイプや通常のトラックでなら人員の輸送と同時に人力での運用が厳しい大型火器を使用可能となる為戦力増強に欠かすことの出来ないものとなっているそうです。
コチラとかコチラに色々詳しく載っています。
またウィキペディアでも「トヨタ戦争」や「テクニカル」で検索すると引っ掛かります。
しかし、変な話、こんなところで日本車の優秀さを証明してしまうと言うのも皮肉な話です。
さらに皮肉なところでは上のリンクに出ていた話「日本語が荷台などに書いてあると(意味は判らなくても)高品質の証明になる」と日本語の元の持ち主の運送会社等の社名を消さずにそのまま使っているんだとか。
リンク先に写真にある、「ヤマエしょうゆ」なんてのがそのまま残ったトラックの荷台には物々しい格好の男達が満載、と言う図などシュールです。