2010年10月06日
弩
弩とはど、またはおおゆみと言うのが正しい読み方でいしゆみと言う読み方は間違った読み方だそうです。
中国を中心として東アジアで発展した射撃装備で、弓矢を発展させたものになります。同様のものはヨーロッパ圏でも存在し、こちらはクロスボウ(日本ではボウガン)と呼ばれています。
弓矢に比べ機械的な構造から不慣れな者にも扱いやすく、高い命中精度を発揮することが出来るとあり、特に徴兵された農民などまでが参加するような大規模戦闘において重宝された、と言う背景があります。
近代の戦闘においては銃に比べ威力や有効射程、命中精度では劣りますが、発射の音が殆どしないという点から特殊作戦などで重宝され、現在でも様々な工夫(矢じりの形状や毒を用いたりとか)を加えて活用されています。
ちなみに通常の弓矢と比べた場合、命中精度、扱いの容易さではクロスボウに、連射サイクルは弓矢に軍配があがるそうです。
威力に関しては巻上げ機構なども備えたモデルでは当時の甲冑などをやすやす貫通するものも有ったそうですからかなりのパワーだと言えます。
そんな、クロスボウ。海外ではスポーツ用としても割りと盛んで老若男女問わず楽しんでいますが、日本ではどうしても矢ガモ事件などで悪い印象の方が強いですね。
日本国内ではクロスボウによる狩猟と言うのは認められておらず、その存在自体がなんともグレーな状態。オモチャと呼ぶにはエアガンなどよりよっぽど危険ですし。その割にはエアガンの様に専門店があまりあるわけでもなく、その辺のジョークグッズショップみたいなところで良く判っていない人同士で売買されたり。
正直エアガン系のユーザーから見ると余り嬉しくない存在かもしれませんが、その能力と言うのはなかなかに面白いものがあります。エアガンとは違った方向で色々と発展したら面白くなるとおもうんですが・・・。