2011年08月24日
箱庭の様なシカゴの動画
チルトシフトレンズ、と言うのをご存知でしょうか。カメラをかじったことのある方だと聞いた事もあるかと思います。
このレンズは非常に特殊なレンズで、簡単に言うと先端側のレンズを傾ける(チルト)事と、ずらす(シフト)事が出来るレンズです。
このレンズの特性は被写界深度(ピントの合う前後範囲)とパースを操作出来る、と言うもので本来の使い方は例えば建築物を撮影する際などに必要部分にピントを合わせ、撮影位置により付くパース(歪み)を補正してより本来の形に近い写真を残すことが可能になる、と言うものです。
この機能を利用して被写界深度を極端に狭め、パースを無くすようにして風景を撮るとミニチュア写真の様に写る、と言う技法が開発されました。
初期はレンズが非常に特殊、と言うこともありすぐに真似できるものでもありませんでしたが、最近はコンパクトデジカメに機械的ではなく電子的に同様な効果を持たせるモードを搭載している機種も増えており割と身近な撮影手法になってきていますね。
またキャノンの最近の一眼レフモデルでは動画モードを搭載している機種が殆どで、チルトシフトレンズを取り付けての動画、と言う新しいスタイルも産まれています。
非常に面白い動画が取れますので、TV-CMなんかで見たことがある、と言う方も多いのでは無いでしょうか。
今回の動画はそんなチルトシフトレンズを使用した動画。
フレームレート(1秒間を何コマに分けるか)を調整し、よりミニチュアっぽい動きにしてあったりとなかなか凝っています。