2011年07月06日
毒:ムダ知識
銃の登場以降、その威力・射程・使用の簡単さから一部を除き廃れた感のある「弓矢」。
一部ではクロスボウ(ボウガン)として発展したりもしましたが、基本的に現代戦においては「非常に特殊な用途の武器」と言う感じです。
銃に対してアドバンテージがあるとすると最も大きい点は発砲音など使用に際しての大きな音がしない点。それと発射体が矢と言うある程度の大きさがあると言う点でしょうか。
矢は単に獲物に射掛けて傷を負わせる以外にも矢に何かを括り付けて遠くに届けたり(矢文なんかがメジャーなところですね)、爆発物を飛ばして簡易のミサイルのように使ったりなんて使い方も出来ます。
もちろん、飛ばせるサイズ、形状などには色々と制約が突きますからどうしたってその威力などには限界があります。矢にセットできる爆発物なんて高が知れているので。
でもそんな矢の威力を飛躍的に向上させるのが「毒」です。
矢の先端、鏃(ヤジリ)に塗っておけば軽く刺さったり傷を負わせるだけでも速やかに、またはジワジワと標的の命を奪います。
銃に比べどうしても陰惨なイメージがあり、毒の悪いイメージからも「悪役っぽい」感じではありますが、非常に簡単確実で有効な手段。古くから世界中で利用されてきています。
今回、そんな矢に使う毒をGIGAZINEさんで特集してました。
「さすがに、ちょっと殺伐としすぎてるか?」とか「もし万が一真似する人が出てきたらマズ過ぎるか?」とか一瞬頭をよぎりましたが、戦争用というより狩猟用って感じでそこまで殺伐としてませんし、真似すると言っても出ている毒で日本国内でも入手の可能性があるのってトリカブトくらいかな、って感じなので(所定の手続きをすればヤドクガエルなんかは入手出来るみたいですね)そこまで神経質になることも無いか、と言うことで。
矢毒蛙、ヤドクガエルの動画が結構ありました。
いくつか種類が居るみたいですが、どれもスゴイ色しています。とても生き物とは思えません。
でも、この奇妙奇天烈な色とか、爬虫類好きな人にはたまらないのかも。
動画探してみると結構飼育している人が多いので、案外入手は簡単なのかも・・・。
大変ジャン!とか思ってよくよく調べてみると実は日本で飼育しているヤドクガエルにはそんな強い毒は無いそうです。と言うのもヤドクガエルの毒(アルカロイド系神経毒)は生息地に居るアリやダニなどを捕食し、そこから毒を生成しているそうで、それらは日本では入手は非常に難しいようで国内飼育している限りは毒はもたない、とされているそうです。
また実際にはヤドクガエル全種が危険なのではなく、殆どの種は毒があっても弱毒(かぶれるとかレベル)、無毒のものも多いんだとか。本当に危険なのはその中でもフキヤガエル属というのに属する3種類なんだとか(こいつらは触るだけでも危険)。
でも、やっぱり見た目はスゴイ色してますよねぇ。
おなじみ、TBSの動物奇想天外から。
こちらは貴重な捕食シーン。
こちらはヤドクガエル飼育用の水槽つくり。なんかカッコイイです。
極めつけ級のスゴイ色!これってホントに地球上の生物?ってぐらい青いです。