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　いやはや、なんとも、と言うお話。
　SlashDotさんに出ていた記事。
　カタパルト、と言われると多くの人は戦闘機なんかの発射装置をイメージすると思います。ガンダムが足の乗っけて「バシューン！」って跳ばすアレです。
　このカタパルト、もともとは中世ヨーロッパなんかで攻城戦に使用された「投石器」を指します。
　これはサイズで言えばトラックぐらいの前後長で高さは2階建ての建物ぐらいにまで達します。で、スプーンみたいな受け皿の先に石とか火の着いた油壺とか、くず鉄とか糞尿とか、ともかくぶつかると大怪我するものから単に嫌がらせ的なものまで、なんでも乗っけてポーンと跳ばすわけです。梃子の原理なんかで。
　基本的には石とかを壁に叩きつけるもので人が乗って飛べないのは漫画「マスターキートン」でもやってました。
　で、今回飛ばしたのは石でも嫌がらせの糞尿でも人でも無く、麻薬。正確には飛ばそうとして寸前でストップしたのですが。
　メキシコとアメリカの国境を挟んで古くから問題になっているのは密入国と密輸。特に麻薬の密輸は巨額の富が動くため何度も何度も根絶やしにしてもすぐ次が現れる、と言うイタチゴッコ。
　車のシートの中に隠したり、タイヤの中に隠したりは序の口、人が飲み込んだり、犬に飲み込ませて運んだこともありますし、秘密のトンネルを掘ったりも有ります。
　そんな様々な中に今回新たに加わったのがこの「カタパルト」と言う訳です。
　確かにコレなら国境を越えて跳ばすことが可能です。しかし、まあ良く考えるもんです。


　ちなみにマスターキートンでは投石器で人発射したらエライ事になってましたが、飛ばす先を注意すれば割りと楽しそうです。