2011年02月01日
レーザーサイト使いこなし
レーザーサイトを日本のユーザーに強く印象付けたのはなんと言っても映画「ターミネーター」でしょう。
シュワ知事演じる機械兵「ターミネーター」がレーザーサイト付きハンドガンで目的の邪魔になるものを次々に無表情に射殺していく様は実に恐ろしく、センセーショナルでした。
当時はレーザーサイトはとてつもなく高価で10万以上が当たり前。そうそう手が出るものでは無く、正に高嶺の花と言った感じでした。
しかしその後国内メーカーが乗り出して、あれよあれよと言う間に値段がこなれ、現在は1万も出せば立派な物が入手可能。本当に良い世の中になったものです。
そこで実に身近なこのレーザーサイトのちょっとした使いこなしを考えてみたいと思います。
レーザーサイトの危険性
レーザーサイトは危険!、そんなニュースを見たり聞いたりしたことは無いでしょうか。
野球で外野スタンドからバッターの目に向けて、や競馬などで馬の目に当てたりとか。
レーザー光が目に直接入った場合、距離が有ったり出力が弱かったりしても目がチカチカして暫く見えなくなったりします。これが距離が近かったり、大出力レーザーの場合失明まで有りえる、実はかなり怖いものです。
現在、エアガン用として国内で市販されているものは出力を抑えた「自主規制適合」のもの。もちろんこれとて近距離や長時間、目に当て続けたりした場合には大変なことになりかねません。
レーザーサイトはそう言った、危険性のあるアイテムである、と言う事を今一度確認してください。
要る?要らない?
そんな危険な一面もあるレーザーサイトですが、実際のところサバゲで必要なものでしょうか、不要なものでしょうか。
正直、多くのゲーマーに聞いてみてもおそらく答えは「必須では無いと思う」と返ってくると思います。
「使い方によっては便利かもしれないけど、無くてもそんなに困らない」
そんなアイテムだと言えます。
そもそもレーザーサイト、と言う名称の通りこのアイテムはサイティング=狙いを定める為の道具です。ただ、実はレーザーサイトは後述する理由により非常にサイティングにクセが有りスコープやドットサイト以上に扱いが難しい部分があるのです。
またレーザー光線を飛ばして標的にポイントする、と言う方式上自分はもちろん相手にもその光が見えます。特に霧(きり)やガスが出ているような状況(夜間や明け方に多いですね)ではレーザー光がバッチリと光の筋となり照射点が丸判りになります。ガスなどが無くても割りと位置特定はしやすくなってしまいますね。この点は「隠れる」ことを前提としたゲームであるサバゲではかなり不利な要素だと言えます。
これらの「扱いの難しさ」全般から「レーザーサイトは不要」と言う不要論も根強くあります。
サイティングの難しさ
さて、そのサイティングの難しさとは何ぞや?と言う話。
まずは左の図を見てもらいます。
毎度お馴染み簡易図ですが、レーザーサイトの光線を赤のラインで、弾の飛行の軌跡を黒のラインで示しました。
まず、一番上。
コレを見ていただいても判る通り、レーザーが銃口から照射されるので無い限り、絶対にズレが発生します。
ズレが有る都合上、どうやっても本当の意味で光点の位置と着弾する位置が一致する場所は一点しか有りません。
2段目を見ると光線と射撃線の交差点の前後はそれぞれ(バレルの下部にレーザーをセットしている場合)、手前では下側に、奥では上側に光線がずれているのが判ります。
つまり、レーザーサイトで射撃を行う場合設定した交差点より手前に標的がある場合は光点の位置より上に着弾しますし、交差点より奥なら光点の下にずれて着弾する、と言うことになります。実際の射撃時にはこのズレを考慮して狙いを調整する必要があるわけです。
しかもコレをさらに難しくしているのがHOPの存在。
HOP無しでも実際には山なりの弾道になるなど、射撃の線はレーザーの様な完全な直線ではありません。HOPはさらに複雑で勢いが無くなって来ると一旦高度を下げ、その後HOPによって再び上昇します。HOPの掛け方が適正ならこのラインがほぼフラットに近い感じになりますし、強いと急激になります。
これら、HOPのラインも考慮に入れて各種の調整を行う必要が有るわけです。
これは上下ならまだ調整しやすいのですが、左右になるとさらに難易度がグッと上がります。
こういった、使用上の注意点、調整の難しさ、かなり慣れが要求される所が「レーザーでのサイティングは難しい」または「レーザーで狙っても当たらない」と言う結果に繋がるわけです。
これらをクリアするには一つは各距離でのズレを把握し、その都度そのズレ分を含んで使用する、スコープなどでお馴染みの手法を覚えるか(スコープより大変ですが)、もしくは近距離専用、として有効に使える距離を覚えそれ以上では使わないと考えるかになります。具体的には近距離でなら標的が傍に寄る分、多少ずれても当たりますが距離が離れると標的が離れ小さくなるため当たり辛くなります。このことから使う距離を10mや15mと限定してしまい、それ以上は使わないとするわけです。
これは消極的ではありますが、有効な方法です。
ちょっとしたアイディア
使う距離を限定する、と言うのは簡単な方法ですが、消極策であるのは事実。
昨今は安くなった、とは言え折角の装備の使用法が狭まってしまう、と言うのは少々寂しいところです。
そこでちょっとしたアイディアでもう少し使い方を増やしてみましょう。
アイディア、と言ってもそんな大した物では有りません。オススメなのは「敵の隠れている位置を味方に知らせる」と言う使い方。
これは夜戦で特に効果的だったのですが、敵が隠れているバリゲードや木などにレーザーを「ピッピッピッ!」と当てて仲間の意識を向けさせる事でその所在を知らせるわけです。
これはやり方が判ってくると仲間を有る程度自分の思ったとおりに攻撃させたりすることを可能にします。特に視認しやすい夜戦では効果的なテクニックです。
他にも仲間との合図や意思疎通で利用する方法などもちょっと考えれば思いつきそうです。
ただ、あんまりピカピカやってると先に相手にばれてしまい、効果が無かったり、逆に先に攻撃をされたりする恐れもあるので注意が必要です。
この仲間に敵配置を知らせる、なんて言うのはハンドガンナーにはオススメな使用方法かもしれませんね。
レーザーサイトはそのメジャーな存在感とは裏腹に扱いの難しい点が多いアイテムだけに利用方法にはちょっとした注意が必要。ただ、アイディア次第では思わぬ効果を上げることも可能なだけに皆さんも色々とアイディアを絞ってみてください。
SIIS
TACTICAL LASER
販売価格: 8,232 円 78ポイント
詳しくは詳細ページへ。写真をクリックして頂くとジャンプします。
携帯の方はコチラをクリックして下さい。
シュワ知事演じる機械兵「ターミネーター」がレーザーサイト付きハンドガンで目的の邪魔になるものを次々に無表情に射殺していく様は実に恐ろしく、センセーショナルでした。
当時はレーザーサイトはとてつもなく高価で10万以上が当たり前。そうそう手が出るものでは無く、正に高嶺の花と言った感じでした。
しかしその後国内メーカーが乗り出して、あれよあれよと言う間に値段がこなれ、現在は1万も出せば立派な物が入手可能。本当に良い世の中になったものです。
そこで実に身近なこのレーザーサイトのちょっとした使いこなしを考えてみたいと思います。
レーザーサイトの危険性
レーザーサイトは危険!、そんなニュースを見たり聞いたりしたことは無いでしょうか。
野球で外野スタンドからバッターの目に向けて、や競馬などで馬の目に当てたりとか。
レーザー光が目に直接入った場合、距離が有ったり出力が弱かったりしても目がチカチカして暫く見えなくなったりします。これが距離が近かったり、大出力レーザーの場合失明まで有りえる、実はかなり怖いものです。
現在、エアガン用として国内で市販されているものは出力を抑えた「自主規制適合」のもの。もちろんこれとて近距離や長時間、目に当て続けたりした場合には大変なことになりかねません。
レーザーサイトはそう言った、危険性のあるアイテムである、と言う事を今一度確認してください。
要る?要らない?
そんな危険な一面もあるレーザーサイトですが、実際のところサバゲで必要なものでしょうか、不要なものでしょうか。
正直、多くのゲーマーに聞いてみてもおそらく答えは「必須では無いと思う」と返ってくると思います。
「使い方によっては便利かもしれないけど、無くてもそんなに困らない」
そんなアイテムだと言えます。
そもそもレーザーサイト、と言う名称の通りこのアイテムはサイティング=狙いを定める為の道具です。ただ、実はレーザーサイトは後述する理由により非常にサイティングにクセが有りスコープやドットサイト以上に扱いが難しい部分があるのです。
またレーザー光線を飛ばして標的にポイントする、と言う方式上自分はもちろん相手にもその光が見えます。特に霧(きり)やガスが出ているような状況(夜間や明け方に多いですね)ではレーザー光がバッチリと光の筋となり照射点が丸判りになります。ガスなどが無くても割りと位置特定はしやすくなってしまいますね。この点は「隠れる」ことを前提としたゲームであるサバゲではかなり不利な要素だと言えます。
これらの「扱いの難しさ」全般から「レーザーサイトは不要」と言う不要論も根強くあります。
サイティングの難しさ
さて、そのサイティングの難しさとは何ぞや?と言う話。
まずは左の図を見てもらいます。
毎度お馴染み簡易図ですが、レーザーサイトの光線を赤のラインで、弾の飛行の軌跡を黒のラインで示しました。
まず、一番上。
コレを見ていただいても判る通り、レーザーが銃口から照射されるので無い限り、絶対にズレが発生します。
ズレが有る都合上、どうやっても本当の意味で光点の位置と着弾する位置が一致する場所は一点しか有りません。
2段目を見ると光線と射撃線の交差点の前後はそれぞれ(バレルの下部にレーザーをセットしている場合)、手前では下側に、奥では上側に光線がずれているのが判ります。
つまり、レーザーサイトで射撃を行う場合設定した交差点より手前に標的がある場合は光点の位置より上に着弾しますし、交差点より奥なら光点の下にずれて着弾する、と言うことになります。実際の射撃時にはこのズレを考慮して狙いを調整する必要があるわけです。
しかもコレをさらに難しくしているのがHOPの存在。
HOP無しでも実際には山なりの弾道になるなど、射撃の線はレーザーの様な完全な直線ではありません。HOPはさらに複雑で勢いが無くなって来ると一旦高度を下げ、その後HOPによって再び上昇します。HOPの掛け方が適正ならこのラインがほぼフラットに近い感じになりますし、強いと急激になります。
これら、HOPのラインも考慮に入れて各種の調整を行う必要が有るわけです。
これは上下ならまだ調整しやすいのですが、左右になるとさらに難易度がグッと上がります。
こういった、使用上の注意点、調整の難しさ、かなり慣れが要求される所が「レーザーでのサイティングは難しい」または「レーザーで狙っても当たらない」と言う結果に繋がるわけです。
これらをクリアするには一つは各距離でのズレを把握し、その都度そのズレ分を含んで使用する、スコープなどでお馴染みの手法を覚えるか(スコープより大変ですが)、もしくは近距離専用、として有効に使える距離を覚えそれ以上では使わないと考えるかになります。具体的には近距離でなら標的が傍に寄る分、多少ずれても当たりますが距離が離れると標的が離れ小さくなるため当たり辛くなります。このことから使う距離を10mや15mと限定してしまい、それ以上は使わないとするわけです。
これは消極的ではありますが、有効な方法です。
ちょっとしたアイディア
使う距離を限定する、と言うのは簡単な方法ですが、消極策であるのは事実。
昨今は安くなった、とは言え折角の装備の使用法が狭まってしまう、と言うのは少々寂しいところです。
そこでちょっとしたアイディアでもう少し使い方を増やしてみましょう。
アイディア、と言ってもそんな大した物では有りません。オススメなのは「敵の隠れている位置を味方に知らせる」と言う使い方。
これは夜戦で特に効果的だったのですが、敵が隠れているバリゲードや木などにレーザーを「ピッピッピッ!」と当てて仲間の意識を向けさせる事でその所在を知らせるわけです。
これはやり方が判ってくると仲間を有る程度自分の思ったとおりに攻撃させたりすることを可能にします。特に視認しやすい夜戦では効果的なテクニックです。
他にも仲間との合図や意思疎通で利用する方法などもちょっと考えれば思いつきそうです。
ただ、あんまりピカピカやってると先に相手にばれてしまい、効果が無かったり、逆に先に攻撃をされたりする恐れもあるので注意が必要です。
この仲間に敵配置を知らせる、なんて言うのはハンドガンナーにはオススメな使用方法かもしれませんね。
レーザーサイトはそのメジャーな存在感とは裏腹に扱いの難しい点が多いアイテムだけに利用方法にはちょっとした注意が必要。ただ、アイディア次第では思わぬ効果を上げることも可能なだけに皆さんも色々とアイディアを絞ってみてください。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
SIIS
TACTICAL LASER
販売価格: 8,232 円 78ポイント
詳しくは詳細ページへ。写真をクリックして頂くとジャンプします。
携帯の方はコチラをクリックして下さい。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------