2011年01月13日
=寒=[冬のトイガン 傾向と対策:ガスガン編]
お正月も過ぎ、ボチボチ皆さんも平常運転な生活になってきたころでしょうか。
毎週末、年末だ・お正月だ・あいさつ回りだっと中々この次期はサバゲに行くのも難しいところですが、ようやくそんな年末年始特有のバタバタも一段落して「次の週末にでも・・・」と言うかたも結構いらっしゃると思います。
しかし、日本は今年は驚くほどの寒さ!本当に寒い!と言うこの冬。寒さは怪我等の危険もありますが、実はトイガンにとっても厳しい季節なんです。
今回はこの寒い冬に考えられるエアガンのトラブルとその対策を少しお話します。
まずは筆頭!ガスガンの話。
最早今更、と言うぐらいの話ですが、当然の様にこの寒さに最も影響を受けるのはガスガン、ガスブローバックガンでしょう。
恐らく現在ライフルもハンドガンもガスブローバックを屋外でまともに運用するのは殆ど不可能に近いかもしれません。
以前にも少し、冬向けガスガン運用策と言うのを検討したことが有りましたが、手軽に出来るレベルではあの辺が限界です。後はポーチを市販のウォーマー搭載型を使うぐらいでしょうか。
もうちょっと踏み込んだ内容、カスタムまで考えるので有れば、まずスライドをメタルなどのノーマルより重量の重いものを使っている場合はノーマルに戻します。またサイトなどでカスタムタイプで重量が重たいものは外してしまいましょう。
ともかく、スライドを動かす為に必要となるガスを少しでも減らし、その分ガスの一回の消費量を抑えられれば温度低下もそれだけ抑えられます。コンプが付いているモデルではコンプを外すなども行い、少しでも重量を軽減するのがポイントです。スライドを単体で取り寄せ等で入手できる方はさらに部分的に削るなどして重量を軽減するのも手かも知れません(破損には注意)。
また同時にスライドとフレームを良く見て、ガスカットのタイミングを確認し、作動可能なギリギリでガスカットを行えるように調整するのも手です。場合によってはスライドストップは諦めてその分タイミングを早めに取るなども冬限定ならありかも知れません。
当然ブローバックキックは大分軽くなってしまいますが、この辺りはブローバックモデルのメリットのみを享受する、と割り切ってしまう方が楽かも知れません。
もちろん、ライフルタイプでもボルトをライトウェイトタイプに交換するなどして調整します。
これに比べ固定スライド式のモデル(マルイのソーコムなど)では影響はかなり少なくなります。しかし影響はゼロでは有りません。
ブローバック式は一定の圧力に達するまで発射側にガスが流れるようになっており、発射後はブローバック側へガスがスイッチされるようになっている構造が多いため発射のパワーは固定式ほど影響を受けない事も有ります。
しかし固定式はガス圧を全て発射のみに使いますので、圧力の高低はそのままダイレクトに弾道に影響を与える傾向が有ります。
ですので、固定式モデルを使う場合は弾道を事前にしっかりと確認し、その日の気温状況では実際にどの様に弾が飛ぶのか、を良く確認しておく必要が有ります。
この点さえ注意しておけばブローバック式よりははるかに楽に運用出来るでしょう(とはいえあまりに寒くなると弾自体飛ばせなくなることもありますが)。
最後に思わぬ大きな影響を受けるのが「TANAKA」のペガサスリボルバーシリーズ。
このシリーズは基本構造は固定式のそれに近いのですが、キンキンに冷えてしまうと弾が出なくなってしまうことが有ります。
ガスは「バス!バス!」と景気良く出ているので「故障か!?」と慌ててしまう方が多いのですが、実はこれはペガサス特有のチャンバー形状によるもの。ペガサスシステムはシリンダーとのギャップによるガスの漏れなどを極限まで抑えるため、バレル側に第二チャンバーとでも言うべきラバーパーツがはまっています。シリンダー側のラバーパーツとバレル側のラバーパーツと言う2つのチャンバーパーツを持っているのですが、これの肉厚が結構厚く作られています。
この肉厚のラバーチャンバーが冷えてしまうと硬くなって(ゴムは冷やされると硬くなります)、結果弾が此処から先に行くことが出来ない、と言うわけです。
一旦この状態になるとラバーを直接温める事も難しく(手で握ると言うわけにも行かず)、改善が非常に難しくなってしまいます。
出来ればTANAKAペガサスシリーズはサイドホルスターなどで脇の下に吊るなどして、出来るだけ一定温度以上を保てるようにしておくと良いでしょう。
少々長くなりましたので続きは次回に続く、とさせていただきます。
次回は電動ガン/エアガン編。
「え、電動ガンは冬関係ないデショ!?」
と言う方、次回もお見逃し無く。知っておけば思わぬトラブルを回避できるやも知れません・・・。
毎週末、年末だ・お正月だ・あいさつ回りだっと中々この次期はサバゲに行くのも難しいところですが、ようやくそんな年末年始特有のバタバタも一段落して「次の週末にでも・・・」と言うかたも結構いらっしゃると思います。
しかし、日本は今年は驚くほどの寒さ!本当に寒い!と言うこの冬。寒さは怪我等の危険もありますが、実はトイガンにとっても厳しい季節なんです。
今回はこの寒い冬に考えられるエアガンのトラブルとその対策を少しお話します。
まずは筆頭!ガスガンの話。
最早今更、と言うぐらいの話ですが、当然の様にこの寒さに最も影響を受けるのはガスガン、ガスブローバックガンでしょう。
恐らく現在ライフルもハンドガンもガスブローバックを屋外でまともに運用するのは殆ど不可能に近いかもしれません。
以前にも少し、冬向けガスガン運用策と言うのを検討したことが有りましたが、手軽に出来るレベルではあの辺が限界です。後はポーチを市販のウォーマー搭載型を使うぐらいでしょうか。
もうちょっと踏み込んだ内容、カスタムまで考えるので有れば、まずスライドをメタルなどのノーマルより重量の重いものを使っている場合はノーマルに戻します。またサイトなどでカスタムタイプで重量が重たいものは外してしまいましょう。
ともかく、スライドを動かす為に必要となるガスを少しでも減らし、その分ガスの一回の消費量を抑えられれば温度低下もそれだけ抑えられます。コンプが付いているモデルではコンプを外すなども行い、少しでも重量を軽減するのがポイントです。スライドを単体で取り寄せ等で入手できる方はさらに部分的に削るなどして重量を軽減するのも手かも知れません(破損には注意)。
また同時にスライドとフレームを良く見て、ガスカットのタイミングを確認し、作動可能なギリギリでガスカットを行えるように調整するのも手です。場合によってはスライドストップは諦めてその分タイミングを早めに取るなども冬限定ならありかも知れません。
当然ブローバックキックは大分軽くなってしまいますが、この辺りはブローバックモデルのメリットのみを享受する、と割り切ってしまう方が楽かも知れません。
もちろん、ライフルタイプでもボルトをライトウェイトタイプに交換するなどして調整します。
これに比べ固定スライド式のモデル(マルイのソーコムなど)では影響はかなり少なくなります。しかし影響はゼロでは有りません。
ブローバック式は一定の圧力に達するまで発射側にガスが流れるようになっており、発射後はブローバック側へガスがスイッチされるようになっている構造が多いため発射のパワーは固定式ほど影響を受けない事も有ります。
しかし固定式はガス圧を全て発射のみに使いますので、圧力の高低はそのままダイレクトに弾道に影響を与える傾向が有ります。
ですので、固定式モデルを使う場合は弾道を事前にしっかりと確認し、その日の気温状況では実際にどの様に弾が飛ぶのか、を良く確認しておく必要が有ります。
この点さえ注意しておけばブローバック式よりははるかに楽に運用出来るでしょう(とはいえあまりに寒くなると弾自体飛ばせなくなることもありますが)。
最後に思わぬ大きな影響を受けるのが「TANAKA」のペガサスリボルバーシリーズ。
このシリーズは基本構造は固定式のそれに近いのですが、キンキンに冷えてしまうと弾が出なくなってしまうことが有ります。
ガスは「バス!バス!」と景気良く出ているので「故障か!?」と慌ててしまう方が多いのですが、実はこれはペガサス特有のチャンバー形状によるもの。ペガサスシステムはシリンダーとのギャップによるガスの漏れなどを極限まで抑えるため、バレル側に第二チャンバーとでも言うべきラバーパーツがはまっています。シリンダー側のラバーパーツとバレル側のラバーパーツと言う2つのチャンバーパーツを持っているのですが、これの肉厚が結構厚く作られています。
この肉厚のラバーチャンバーが冷えてしまうと硬くなって(ゴムは冷やされると硬くなります)、結果弾が此処から先に行くことが出来ない、と言うわけです。
一旦この状態になるとラバーを直接温める事も難しく(手で握ると言うわけにも行かず)、改善が非常に難しくなってしまいます。
出来ればTANAKAペガサスシリーズはサイドホルスターなどで脇の下に吊るなどして、出来るだけ一定温度以上を保てるようにしておくと良いでしょう。
少々長くなりましたので続きは次回に続く、とさせていただきます。
次回は電動ガン/エアガン編。
「え、電動ガンは冬関係ないデショ!?」
と言う方、次回もお見逃し無く。知っておけば思わぬトラブルを回避できるやも知れません・・・。