2010年12月20日
けいれい!
「ビシッ!」と決まった敬礼と言うのは実にカッコよく美しいもの。
あの訓練風景を見ると単に腕の角度などだけでなく、足のつま先から頭のてっぺんまで徹底的にやるからこそ、ある種の完成した美しさがにじみ出てくるんだろうなぁ、と思わされます。
そんな「敬礼(正式には僕らが敬礼って読んでるのは”挙手注目の敬礼”と言うそうです)」を楽しく誰でも訓練できると言うアイフォンアプリがなんと海上自衛隊からリリースです。
海自なので当然海自式。陸自や空自とは違うそうで、狭い艦内での事を想定して肘を外に張らないようになっているのが特徴なんだとか。
このアプリはその海自式敬礼の訓練を行えるようになっています。
しょせんはおまけ、無料アプリだし・・・なんて思うとサニアラズ!
号令からどれだけ早く反応出来るか、や加速度や傾きのセンサーで腕の振り方や敬礼の状態時の留めや手のひらの角度などがなかなか細かく判定されます。
一回ごとに判定され、ポイントが貰え、一定以上ポイントが溜まると昇進できる、などの遊び心も溢れています(まだ私は昇進してませんが)。
サバゲの合間などにやるのも楽しいのではないでしょうか。
海自は下のアプリ紹介ムービーも最後まで見ると判りますが、PRムービーがどれも茶目っ気が効いていて実に楽しいものが多いです。興味のある方はYOUTUBEで探してみるのも一興かと。
ところで、この敬礼。
もともとは西洋の甲冑を着た騎士が上位者へ挨拶する際には甲冑の目の保護具(鎧戸)を上に跳ね上げる動作が端緒と言われているそうです。鎧戸と言うのは目、顔を覆っている部分。バイクのフルフェイスヘルメットのシールドをイメージすると判り易いかもしれませんね。
で、その後イギリスなどでは女王陛下への謁見時には騎士は手のひらに武器などを隠し持っていない事を証明する為に手のひらを前に向け、額に手を置く、と言うのが行われたそうで、コレが敬礼の原型といわれているそうです。
各国、各組織で敬礼は色々と細かく分かれますが、大きく別けると3パターンになるそうです。
これは手のひらをどこへ向けるか、となり、日本では多くの組織で手のひらは下、相手から見ると側面を見せるようにするのが一般的。アメリカ軍などの多くの敬礼もこのスタイルが多いようです。
フランスなどでは上記の話もあるのか、陸軍では手のひらを相手に向ける敬礼になるそうです。フランスの女性兵士などがやっていると物凄い「萌え」な絵になる敬礼。でもゴツイオッサンがやるとなんだか不気味だったり・・・。
後、聞いた話だと整備兵など、手が日常的に汚れている場合は相手に汚れを見せない様に手の甲側を相手に見せる敬礼をする、とか。どこかの海軍だったかな・・・?
人が円滑に一緒に仕事をするためにも重要な挨拶。
軍隊的な組織(縦組み組織)では敬礼などの挨拶も徹底してやることで組織としての活動をより円滑に行えるようにしているんでしょう。たかが、挨拶。されど挨拶です。