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　一世を風靡した、と言っても過言ではないぐらいの人気モデルだった「東京マルイ　M92F」シリーズ。
　その中でも当時絶大な人気を誇ったのがタクティカルをその名に冠した「タクティカルマスター」。
　東京マルイオリジナルの本モデルの魅力をもう一度再確認したいと思います。

　マルイのタクティカルマスター（以下TM）は東京マルイオリジナルカスタムモデルとして登場した、当時としては異色の作品でした。
　当時も玩具メーカーオリジナルのモデル、と言うものはもちろん存在していましたが、それはどちらかと言うと「実銃の形状をリアルに再現できないから」オリジナルと言うことにして、と言うどちらかと言うと「逃げ」の要素が大きかったのです。
　ところがマルイのＴＭはそれとは全く違い、当時実銃でも大きな話題となっていた本当の意味での「カスタムモデル」の製造にマルイが乗り出したのです。
　マルイ開発陣は多くの実銃の情報を調べ、有益な情報を幾つも仕入れてから実際のデザインを行ったようで、当時の実銃のトレンドが多く取り入れられたスタイルが完成しました。
　ＴＭはスライドにブリガーディアスタイルをいち早く取り入れ、サイトはオリジナルの視認性が高い別体のものへ変更。スライド操作をよりフレキシブルにする為フロント側にもセレーションを追加。ハンマーは速度の速いスケルトンハンマー。
　さらにバレルは取り回しの良いセンチュリオンタイプの短いもの。フレーム側のテイクダウンレバーは誤操作防止、引っ掛かり防止のため頭の部分を削り、グリップはフィンガーチャンネル付きタイプへ変更。スライドストップのレバーも操作性の高いロングタイプへと変更など、ほぼ全身に手を入れられ、「操作性の向上」「扱いやすさ」を徹底的に練り上げています。
　このモデルが実に優れている点は「オリジナル」でありながら必ずしも「オリジナルデザイン」「オリジナル形状」にこだわっていない点にあると思います。
　これは、実銃で既に実力の認められているもの、使いやすいと知られているものを一つ一つ丁寧に組み合わせて完成に持って行っています。作り手が「自己満足」に浸るものでは無く、あくまで使い手が「使いやすいもの」を作っているわけです。
　これによりこのモデルは「どこかで見たことある」スタイルながら「今までに無い使い易さ」を実現しています。
　当時、特にサバイバルゲーマーには熱狂的に受け入れられ、フィールドでも非常に良く目にするモデルでした。
　元々非常に優秀な射撃性能、安定した作動をより射手が引き出しやすい形状で武装した本モデルは正にゲーマーの正鵠を射た、ゲーマーが真に求めるハンドガンだったのでしょう。
　さすがに登場より10年（2000年7月発売）が経過した現在では、人気の点では第一線を退き後続へその座を明け渡していますが、「ゲームモデルハンドガン」としての実力にはいささかも曇りがありません。今でも、その高い実力は多くのユーザーに自信を持ってオススメ出来ます。
　




東京マルイ
TACTICAL　MASTER

販売価格： 12,432 円 118ポイント
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