2010年11月11日
失敗しない!?ゴーグル選び
サバイバルゲームでも最も重要、絶対外せないものと言えば当たり前ですがゴーグルです。
極端な話、エアガンは無くてもフィールドに入ることは可能です。しかしゴーグル無しでフィールドに入るのはご法度です。
何万円も何十万円も掛けたフルカスタムガンを持っていようが、実物最新のBDU&ボディーアーマーを装備していようが、ゴーグルが無ければゲームへの参加は認められません。
逆にTシャツ、短パンに銀ダン片手でもゴーグルさえしていればゲーム参加可能です(フィールドやチームのルールによって長袖長ズボンでなければいけない、又はそれにさらにグローブ等をつけなくてはいけない、と言う場合があります)。
ともかくどんなゲームでも絶対の条件が「ゴーグルの着用」です。
それだけに各社各種様々なゴーグルが発売になっています。
しかしコレだけ大量の種類があると正直どれを選んだら良いのか判らない!と言うこれから始めるという方もいらっしゃるだろうと思います。
そこで今回はゴーグルを特集してみようと思います。
メッシュか、レンズか
まず大きく分かれるのがこの点です。
レンズは透明な強化プラスチックレンズを主に使うタイプでレンズの透明度からよりクリアな視界を確保出来、レンズが目を完全にガードしてくれるのでプロテクションも高いと優秀なタイプですが、「曇り」と言う大きすぎる問題を抱えています。一旦曇ってしまうと視界はほぼゼロになってしまいます。
コレに対しメッシュタイプはレンズの代わりに金属メッシュや金属のパンチングプレート等でガードしたもので、当然その構造上「曇り」とは完全に無縁です。
常に視界を確保できると言う意味ではレンズより優秀なのですが、言わば「金網の隙間から見ている」状態になるので目の前には当然メッシュがあり視界を悪くしています。特に夜間や夕方など暗くなるときはメッシュの暗さと相俟って非常に視界を悪くします。
またメッシュは当然隙間だらけですから、BB弾こそ飛び込まないものの砕けたBB弾の破片等が飛び込み目を傷つけ無いとは限りません(今のところその様な話は聞いたことはありませんが)。
結局視界は良好でプロテクションも優れているけど曇ったらアウトなレンズタイプか、視界が若干暗く、もしかしたら万が一が有るかもしれないけど視界は確実に確保されるメッシュタイプか、と言う選択になってしまいます。
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フルメッシュタイプのEタイプメッシュはパンチングプレートタイプ。視界は暗めになるのは仕方ないところですが、曇りは無いのでレンズの予備として持っておくのも手。
GX-500は値段が安いと言う点が大きなポイント。極端な話複数購入しておいて、曇ってきたら次に換える、と言う使い方もあり。
ゴーグルのみ?フェイスガードも?
もう一つの選択肢はゴーグルのみのものか、フェイスガードセットのものを選ぶかです。
フェイスガードとは通常樹脂製等のハードタイプで鼻、頬、モデルによっては耳までを覆う、言わば”お面”。当然付いていればそれだけプロテクションが高まり、顔にBB弾が当たっても怪我したりする可能性を低く出来ます。
しかし、ハードタイプは銃のストックを頬で抑える「頬付け」が出来ない、または非常にし辛くなることが殆どでこの点から嫌っているユーザーも多数います。また当然口・鼻部分が(メッシュ等で通気を確保しているとは言え)覆われる為息苦しさ、暑苦しさを感じる為激しい運動をするサバイバルゲームでの使用を躊躇する部分があります。
ただ、フェイスガードが無かったばっかりに、と言う怪我と言うのはあり、特に口周りは良く聞きますし、私自身何度か体験しています。
一番大きな被害としては「歯」があります。BB弾が当たり、前歯を折ってしまうというケースです。
歯と言うのは当たる場所や当たり方で結構脆い事もあるようで信じられないぐらい簡単にポキっと行ってしまうことがあります。
当然直すのにはかなり高額な治療費もかかりますし、痛みも相当なもの。被害は甚大です。
またここまで大きな被害では無いにしても唇に当たった場合、唇が見る見る腫れて来ます。本当に驚くほど腫れ上がってくるのですが、これは当人は実は余り痛くなかったり。ただ、唇は簡単に切れる部位でもあるので流血沙汰になることも多いため、実被害以上に周りの一緒に遊んでいる人のメンタル面に甚大な被害を及ぼします。
この被害を考えるとせめてバンダナの様な布でも良いのでガードをすることを心がけたいものです。
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東京マルイのプロゴーグルはお値段こそ張りますが、ファン付きと言う点は見逃せない点です。
対するサンセイはメッシュ・レンズ、ワイド・ナローと一通り揃っている、昔から多くのサバイバルゲーマーに愛用され続けている実績の高いもの。ケースバイケースで選べるのが嬉しいところです。
レンズの曇り対策
最後にレンズタイプの曇り対策を少し紹介したいと思います。
曇り止めの対策、と言ってもユーザーに出来るのは精々曇り止め液の使用とファンの装着ぐらいです。
しかし多くの方は曇り止めもファンも大した効果を上げない、と思われているだろと思います。
実は曇り止め液はその前にレンズ面のクリーニングを行うことが非常に重要で、コレをしない限りは幾ら曇り止めを塗り込んだところで効果はゼロです。
で、そのクリーニングですが、
1.レンズを外す
2.レンズをぬるま湯に漬ける(汚れを溶かしだす)
3.石鹸でかるーく洗う
4.陰干しで乾燥
5.クリーニング液でキレイに
6.曇り止め液の塗布
7.レンズ面に触れない様に注意してゴーグルを組み立てる
8.清潔で柔らかい布の袋などにゴーグルを収納する
と言う手順になります。
1はレンズ単体にした方が作業しやすい為。ゴーグル本体側も可能であれば別でぬるま湯で洗っておくと次回気持ちよく使えます。
2は漬け置きで。お風呂の温度ぐらいでOKで、逆に余り高すぎる温度は駄目です。
3ですが、レンズの汚れの主だったところは汗に含まれる脂です。この脂を落すのに最も向いているのは手を洗う石鹸です。2の漬け置きもこの脂を溶かし浮かせるのが目的です。
4の乾燥は出来るだけホコリの舞わない静かな場所で。風の通りがあるところがベストです。直射日光に当てると変形などのトラブルが怖いので避けます。
5でやっとクリーニング液の登場です。最初からクリーニング液だと汚れが残りやすくなるのと、先にお湯で落しておけばクリーニング液を節約できます。それだけに少し高価なものをチョイスするのも手です。
ただ、注意点が一つ。曇り止め加工済みレンズの場合、クリーニング液を塗ってしまうとこの加工の薬剤を剥がしてしまうことになります。なので曇り止め加工済み、となっている場合は最初暫くは2-3のお湯での洗浄に留めておいた方が無難です。
6の曇り止め液は使い方を良く読んで。案外使い方が細かく違います。基本は薄く薄く全体にムラ無く塗布することです。
この曇り止め液も上の加工済みの薬剤を落とす危険性を有する場合があるので注意です。
7は出来れば清潔な手袋を用意して。指紋や手の脂が付いてしまったらせっかくここまで慎重にやった意味がなくなります。
最後、8はせっかくここまで手間を掛けてきれいにしたのですからフィールドまでそのままで持って行きたいところ。レンズを保護するように布を被せます。
さて、ここまで手間を掛ければそれなり以上に曇り辛い状態を作り上げることが出来ます。
しかし、それでも丸一日はもたないんです。
曇り止め液が持つのは汗の量や湿気の具合などにもよりますが、精々3~4ゲームぐらいでしょうか(1ゲーム20分程として)。
一日に10ゲームやる、となると3つぐらい用意しないといけなくなります。
この辺りはもう各個人の考え方によりますが、私は上記の処理を施したゴーグルを2つ(サンセイのワイド2つ)用意し、それに加えメッシュタイプを一つ予備として用意しました。
私が当時所属していたチームでは一日のゲームが大体7~8回と2つあれば大体OKでしたが、稀に(雨の後等の理由で)湿気が凄いときや暑い寒い等気温差が厳しい時、汗を大量に掻いた時などは2ゲームもたずにゴーグルが曇るようになってしまったりがあったので、そんな時は諦めてメッシュを使っていました。
しかし、安上がりなものでもそれなりの効果は望めるので一度是非試してみてください。
最後に
ゴーグルはゲームに真剣に取り組み始めるとどうしても色々とチョイスが難しくなるもの。
なかなか自分にピッタリなモデルを見つけるのは難しいですが、フィット感や視界の具合、形状の好みなどを良く考え検討してみてください。
ポイントは値段が高いものが必ずしも優秀とは限らない、安いモデルでも優秀なものが多数ある、と言うことです(まあ、値段が高いものは総じて高い理由があり、やっぱり優秀なことが多いんですけどね)。