2010年08月31日
マニュアルを楽しもう!
電動ガン・ガスガン・エアガンは使用方法を記載したマニュアルが付属してきます。海外メーカーの一部では付属して無い事も稀にありますが、国内のメーカー製品ではまず、無いということがありません。
今回は独断と偏見で日本国内のトイガンメーカーのマニュアルを評価してみたいと思います。
東京マルイ
エアガン、ガスガン、電動ガンそれぞれを出している東京マルイ。マニュアルも非常に種類が豊富。
エアガンと言うオモチャそのものの使い方から始まり、HOPの操作方法や各モデル毎の細かな使い方を図入りで詳細に説明してくれています。
電動ガンやガスブローバックガン等の高級ラインでは銃の来歴などのバックボーンが語られており、より銃を楽しめるようになっています。しかし、1900円エアコッキングシリーズなどの低価格ラインでは必要最低限となってしまっています。むしろ新しく入ってくるユーザーの多いこのラインにこそその銃に関する魅力を多く詰め込むべきではないかと思います。
最近は路線が少し変わったのか、高級シリーズは従来の大判(A4)サイズでは無く、文庫版(B6)程度の小冊子状になってきています。これはなかなか良いのですが、箱の中でどこにあるのかみつけられない!と言うユーザーの声が良く聞かれます。
KSC
私が知る限りでは最もディープなマニュアルをつくるのがKSC。銃の来歴が非常に細かく記載され、出自や性格、バリエーション展開に関してなどがとても細かく、マニアックに語られており、一番楽しいマニュアルかもしれません。
しかし、反面、銃を操作する上で必要な情報を記載したマニュアルとしては少々いただけない部分もあり、重要な情報が余り強調されていなかったり、字が小さかったりと「取り扱い説明書」としては微妙な部分もあたりします。
KSCに対して良く聞かれる評価である「経験をある程度積んだ中級者以上のユーザー向け」と言うのがマニュアルにも現れているのかも知れません。
ウェスタンアームズ
KSCと対極的なのがウェスタンアームズのマニュアル。
残念ながらここ最近のものに関しては余り見ていないので最新の情報で無いのですが、私が知る限り操作に関しての必要事項は非常に丁寧かつ、確実に記載されているのですが、銃の来歴などの情報は余り掲載されていません。
またバージョンを非常に多く出しているメーカーですが、マニュアルは基本的に使いまわしのため操作法が微妙に異なっていたりすることがあります。
タナカ
ウェスタンとほぼ同じ印象なのがタナカ。
ウェスタン以上に素っ気無い印象のマニュアル、と言えるかもしれません。
もちろん、来歴などのデータも無いのですが、このメーカーのマニュアルは何故か表紙などはカラーです。割と2色刷りやモノクロが多い中、何故か美麗なカラー仕様です。
マルシン
次のマルゼン同様、トップクラスの素っ気無さです。
基本、モノクロ刷り。写真を使った操作説明が入ったりしますが、写真が暗めだったりします。
ただ、その昔のマキシシリーズなんかでもそうですが、なんだかエクスクラメーションマーク(!)が大目な印象です。まあ、あくまで私の個人的な印象ですが。
マルゼン
パッケージも最も簡易型にしているマルゼンはマニュアルも簡易型。なんとエアガンのマニュアルでは定番のパーツリストと分解図が記載していません。パーツを注文する必要が有る場合は別途有料のパーツリストを注文しなくてはならない、と言う正直余りユーザーフレンドリーでは無いマニュアルです。
ただ、操作マニュアルとしてはさすがにしっかりとしていますし、必要部分では字を赤にするなど、読みやすく理想的な書類、と言う感じです。なんだかとてもオモチャのマニュアルとは思えない「お堅い」印象です。
各メーカーごとにそのメーカーのカラーがマニュアルにも出ている様な気がします。
色々な新機軸の商品を出すマルイはマニュアルも色んな種類があり、
マニアックな路線の銃と内部ユニットで人気のKSCはマニュアルもマニア仕様。
頑ななまでに特定の機種をバリエーション展開で続けるWAはマニュアルも種類が少なく、
リボルバーのリアルで綺麗な外観に拘ったタナカはマニュアルも表紙を魅せる感じで。
オモチャ、と言う部分を忘れないマルシンはある意味マニュアルもオモチャらしいかんじで、
マルゼンはAPS競技等もあり、なんだかどこかお堅い印象です。
これらはもちろん私の個人的感想ですが、如何でしょう?
たまにはお手持ちの銃のマニュアルをもう一回、じっくりと読み直してみると「実は知らなかった」愛銃の新たな機能や側面が見えてくるかもしれませんよ。