2010年08月15日
8月15日
8月15日、と言えば日本人にとっては特別な日です。
1945年8月15日、この日昭和天皇により終戦の詔書が読み上げられラジオにより日本全国へ放送されました(玉音放送)。
同年8月6日の広島、同9日長崎への原爆投下と言う攻撃を受け、これ以上の戦争継続が不可能である、として前日14日のポツダム宣言を経てのことでした。
本日のTV番組では「終戦記念番組」が予定されています。
各地でも追悼の催しが様々行われるだろうと思います。
私は学生時代に広島で実際に原爆投下を体験した、と言う方のお話を聞いたことがあります。
様々な悲しい話や辛い話、恐ろしい話がありました。
しかし最も印象に残ったのは最後に締めくくりで言われた「体験者が年々減っていく、仕方ないことだけど何時か、誰も居なくなった時、この体験を後世に伝えられなくなって行く」と言う事。
お話を聞いた方(女性の方でした)は既にそれなりにご高齢となっておりました。
あれから20年近く経ってしまい、その方が今どうされているかは判りません。
しかし近年、毎年の様に同じ言葉がTVやラジオ、新聞でこの時期になると聞かれるようになってきました。
戦後より65年。当時5歳だったとしても70歳。私の父は当時2歳でしたから今年67歳です。
先日発表された日本人の平均寿命(甚だ怪しい雲行きになっている話ですが)は男性が80歳弱、女性が86歳ちょっと。この数字が信用できるとすれば、当時20歳だった人は男性なら既に平均オーバー、女性でもほぼ平均寿命に達していると言うことになります。
来年は、再来年は、と年々、戦争を体験している世代が減っていく。私の父は当時2歳で戦中の記憶などは無く、戦後の話のみです。もちろん戦後も非常に辛い時代でしたから、その体験談には大きな価値があります。しかしいずれ、遠くない時に私の父を含む戦後体験者も居なくなってしまいます。
別に、今日からそれらを勉強しろ、とは思いません。ただ、今日の昼ごろのニュースや、夜の特別番組、新聞の記事、もしかしたら近くでやっているかもしれない戦没者追悼のイベントなど、少し足を止め、耳を傾けてみてください。
来年にはもっと話を聞く機会が減っているかも知れません。
聞いても意味は無いかも知れませんが、知らないより知っておくべきこと、と言うのが聞けるのでは無いでしょうか。
最後に、YOUTUBEで見つけた玉音放送です。